ぼくは毎日、同じようなモノを分泌し、ほぼ同じようなモノを摂取して生きてきた。それは世間ではごくフツウのコトなのだが、ぼくの排泄物だけは少しヘンだったみたいで、ある美術館の学芸員が、ぼくの60年以上前の作品やらナニやら探して、ぼくの最もニガテな回顧展を昨年2022年に開催してくれた。ありがたいことではあるが、ぼくはこれからのアーティスト(ニューカマー)であるので、少しヘコタレタ。
この回顧展のあと、ぼくは人生初の鉄彫刻を日大の鞍掛教授の庇護の元、7体制作した。そして今度は瀬戸内国際芸術祭で、石の彫刻に挑戦している。
今までやってきたことは取り消しにはならないが、そんなコトには興味を持って欲しくない。ぼくの今からやることを見て欲しいのである。
田島 征三
2023.7